iPhoneが水没した時の対処法

iPhoneが水没した直後の数分〜数時間の対応で、その後の復旧率が大きく変わります。 修理業者に持ち込む前に、**「絶対にやってはいけないこと」「今すぐすべきこと」**をステップ別にまとめました。


1. 【最優先】絶対にやってはいけない「NG行動」

水没直後は焦って以下の行動をしがちですが、これらはトドメを刺す行為なので厳禁です。

  • 電源を入れない・操作しない: 内部でショート(短絡)が起き、基板が修復不能になります。
  • 充電しない: 電気を通すと、水が残っている箇所で一瞬にして回路が焼き切れます。
  • ドライヤーで乾かさない: 熱で内部の精密部品や画面の接着剤を溶かし、さらに深刻なダメージを与えます。
  • iPhoneを振らない: 内部に入った水を奥まで広げてしまうだけです。

2. 自分でできる「応急処置」5ステップ

Step 1:電源を即座に切る

もし電源が入っているなら、すぐにオフにします。画面が映らない、または操作できない場合はそのままにしておきます(強制再起動を試すのはNGです。電気が流れるため)。

Step 2:ケースやアクセサリをすべて外す

iPhoneケース、保護フィルム(隙間に水が溜まる場合)、Lightning/USB-Cケーブルなどはすべて外します。

Step 3:SIMカード(または物理カード)を抜く

iPhoneの側面にあるSIMトレイを外します。

  • トレイを抜くことで内部の通気口を確保し、乾燥を早めます。
  • SIMカード自体の腐食を防ぐため、カードは乾いた布で拭いて保管してください。

Step 4:外部の水分を徹底的に拭き取る

清潔で吸水性の高いタオルやクロスで、表面を優しく拭きます。

  • 端子部分やスピーカー: 綿棒や細く丸めたティッシュを使い、優しく水分を吸い取ります。

Step 5:乾燥させる(最低48時間)

風通しの良い場所に、コネクタ部分を下にして垂直に立てかけて放置します。

  • 【推奨】乾燥剤と一緒に密閉: ジップロックに大量のシリカゲル(乾燥剤)とiPhoneを入れ、密閉して2〜3日置くのが最も効果的です。
    • ※「生米と一緒に置く」という説がありますが、米の粉塵が端子に入り込み故障の原因になるため、現在は推奨されていません。

3. 「真水以外(海水・スープなど)」の場合の特殊処置

もし海水、ジュース、スープなど、塩分や不純物を含む液体に落とした場合は、真水よりも腐食が格段に早く進みます。

  • この場合のみ、固く絞った濡れタオルで表面を丁寧に拭き、不純物を取り除いてから乾燥ステップへ進んでください。

4. 復活したかどうかの判断基準

48時間以上しっかり乾燥させた後、一度だけ電源ボタンを押してみます。

  • 無事に起動した場合: すぐにiCloudやPCへバックアップを取ってください。一度水没したiPhoneは、後日「腐食」が進んで突然動かなくなるリスクが非常に高いです。
  • 反応がない場合: それ以上は無理に充電せず、専門家の判断を仰ぐタイミングです。

[!NOTE] iPhoneの耐水性能について iPhone 12以降は高い耐水性能(IP68級)を備えていますが、これは「新品の状態」での話です。使用期間が長いと防水パッキンが劣化しているため、過信は禁物です。