MacBook Air A2681キーボードの水没
MacBook Airのキーボードが水没によって故障した場合、修理店に持って行くまでにできることはいくつかあります。
【最重要】直ちに電源を切り、ケーブル類をすべて外す
これは最も重要なステップです。通電しているとショートして、さらに深刻な損傷を引き起こす可能性があります。
1. MacBook Airを逆さまにする、または傾ける
キーボード面を下にして、できるだけ早く水を排出させます。水が本体内部に入り込むのを最小限に抑えるためです。
2. 表面の水分を優しく拭き取る
清潔な柔らかい布(マイクロファイバークロスなど)で、見える範囲の水分を優しく拭き取ります。ゴシゴシこすらないように注意してください。
3. 吸湿性の高いもので水分を吸収させる
- 乾燥剤(シリカゲル): もしあれば、乾燥剤をたくさん用意し、ジップロックなどの密閉できる袋にMacBook Airと一緒に入れます。これはかなり効果的ですが、乾燥剤が十分にないと効果は薄いです。
- 米: 米の中に埋めるという方法もよく言われますが、これは賛否両論あります。米の粉が内部に入り込んだり、完全に乾燥しない可能性もあります。できれば、乾燥剤の方が望ましいです。もし米を使う場合は、MacBook Airを完全に覆うように埋め、数日間放置します。
【絶対にやってはいけないこと】
- ドライヤーやヒートガンで乾かす: 熱を直接当てると、内部の精密部品が損傷したり、基盤が歪んだりする可能性があります。
- 日光に当てる: 同様に、熱による損傷のリスクがあります。
- 電源を入れる、充電する: 完全に乾いたと確信できるまで、絶対に電源を入れたり充電したりしないでください。
4. 最低でも24時間~72時間、乾燥させる
上記の方法で水分を取り除いた後も、内部の水分はすぐには乾燥しません。最低でも24時間、できれば48時間~72時間は、風通しの良い乾燥した場所に置いて乾燥させます。
5. 修理店に持ち込む
上記でできる限りのことを試しても、内部に水分が残っていたり、ショートによるダメージが発生している可能性があります。最終的には専門家による診断と修理が必要です。できるだけ早く正規のApple Store、または信頼できる修理専門店に持ち込みましょう。
修理店に伝えるべきこと
- 水没した日時
- 水没した液体の種類(水、ジュースなど)
- 水没後の状況(電源が入ったか、何らかの異常があったかなど)
- ご自身で試した対策(乾燥させた方法など)
その他
- データのバックアップ: もし水没前にバックアップを取っていなかった場合、最悪の場合データが失われる可能性があります。もし少しでも起動するようであれば、すぐにデータのバックアップを試みてください。しかし、無理に起動させるとさらなる損傷を招く恐れもありますので、自信がない場合は控えてください。
水没は非常にデリケートな問題であり、上記の対策はあくまで応急処置です。完全に直る保証はありませんので、最終的には専門家への依頼が最も確実な方法です。