iPhoneのバックアップ方法
iPhoneのバックアップは、もしもの時に大切な写真や連絡先、アプリのデータなどを守るためのとても大事な作業です。難しく感じるかもしれませんが、ポイントを抑えれば誰でも簡単にできます。
ここでは、大きく分けて2つの方法を、なるべくわかりやすく解説しますね。
iPhoneのバックアップ方法:大きく2つ!
iPhoneのバックアップには、主に次の2つの方法があります。
- iCloud(アイクラウド)を使う方法
- インターネット上の保存スペースにバックアップする方法です。
- パソコンがなくても、iPhone単体で簡単にバックアップできます。
- 自動でバックアップしてくれるので、設定しておけば安心です。
- パソコン(Windows / Mac)を使う方法
- お使いのパソコンにiPhoneのデータを保存する方法です。
- iCloudの無料容量では足りない場合や、インターネット環境がない場合にも使えます。
- データの復元もパソコンから行います。
1. iCloudでバックアップする方法(一番簡単でおすすめ!)
Wi-Fiと電源があれば、iPhone単体でバックアップできます。
メリット:
- パソコン不要
- 自動でバックアップしてくれる(設定すれば)
- どこからでも復元できる
デメリット:
- 無料容量が5GBしかなく、足りなくなることが多い(有料プランあり)
- Wi-Fi環境が必要
準備するもの:
- Wi-Fi環境
- 充電器(バックアップ中に充電切れにならないように)
- Apple IDとパスワード(Apple IDを持っていない場合は、事前に作成してください)
手順:
- Wi-Fiに接続する
- iPhoneを安定したWi-Fiネットワークに接続します。
- 不安定なWi-Fiだと、バックアップが中断されることがあります。
- iPhoneを充電器につなぐ
- バックアップ中にバッテリーが切れないように、充電器に接続しておきましょう。
- 設定アプリを開く
- ホーム画面にある「設定」アイコンをタップします。
- 自分の名前(Apple ID)をタップする
- 設定画面の一番上にある、あなたの名前(Apple ID)が書いてある部分をタップします。
- 「iCloud」をタップする
- 表示されたメニューの中から「iCloud」をタップします。
- 「iCloudバックアップ」をタップする
- 少し下にスクロールすると「iCloudバックアップ」という項目があるので、これをタップします。
- 「iCloudバックアップ」をオンにする(初めての場合)
- 「iCloudバックアップ」の右にあるスイッチがオフになっている場合は、タップしてオンにします。
- これ以降、iPhoneが電源に接続され、Wi-Fiに接続されていて、画面がロックされている(スリープ状態の)時に、自動的にバックアップが作成されるようになります。 寝る前に充電器につないでおくだけでOKなので、とても便利です。
- 「今すぐバックアップを作成」をタップする(手動で今すぐバックアップしたい場合)
- すぐにバックアップを取りたい場合は、「今すぐバックアップを作成」をタップします。
- 「バックアップ中…」と表示され、プログレスバーが進みます。
- バックアップが終わると、「最後に作成されたバックアップ」の日時が更新されます。
【ポイント】iCloudの容量が足りない場合
- iCloudは無料で5GBまで使えますが、写真や動画が多いとすぐに足りなくなります。
- 容量が足りない場合は、「iCloudストレージの空き領域が不足しています」という警告が表示されます。
- その場合は、以下のいずれかの対応が必要です。
- 不要なデータを削除する: iCloudにバックアップしないアプリのデータを選ぶ、写真などを整理する。
- 「設定」>「自分の名前」>「iCloud」>「アカウントのストレージを管理」で、どのアプリが容量を占めているか確認できます。
- iCloud+にアップグレードする: 有料でiCloudのストレージ容量を増やすことができます(例: 50GB、200GBなど)。
- 「設定」>「自分の名前」>「iCloud」>「ストレージプランを変更」からアップグレードできます。
- 不要なデータを削除する: iCloudにバックアップしないアプリのデータを選ぶ、写真などを整理する。
2. パソコン(Windows / Mac)でバックアップする方法
大量のデータをバックアップしたい場合や、iCloudの有料プランを使いたくない場合に便利です。
メリット:
- 大量のデータをバックアップできる(パソコンの空き容量による)
- インターネット環境がなくても、ケーブルで接続すればバックアップ可能
- 無料で利用できる
デメリット:
- パソコンが必要
- 手動で操作する必要がある
準備するもの:
- お使いのパソコン(WindowsまたはMac)
- iPhoneとパソコンを接続するUSBケーブル(Lightningケーブル)
- Windowsの場合は「iTunes」のインストール(最新版にしておく)
- Macの場合は「Finder」を使います(macOS Catalina以降)。それ以前のMacではiTunesです。
- Apple IDとパスワード
手順(Windows: iTunes / Mac: Finder):
- パソコンにiTunesをインストール(Windowsの場合)
- もしiTunesが入っていない場合は、Appleのウェブサイトから最新版をダウンロードしてインストールします。
- MacでmacOS Catalina以降の場合は、Finderを直接使います。iTunesは不要です。
- iPhoneをパソコンに接続する
- iPhoneとパソコンをUSBケーブルでつなぎます。
- iPhoneに「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されたら、「信頼」をタップし、iPhoneのパスコードを入力します。
- iTunesまたはFinderを起動する
- Windowsの場合: iTunesを起動します。
- Macの場合: Finderを開きます。サイドバーにあなたのiPhoneの名前が表示されます。
- iPhoneのアイコン(またはFinderのiPhone名)をクリックする
- iTunesの場合、ウィンドウの左上あたりにiPhoneのアイコンが表示されるので、それをクリックします。
- Finderの場合、サイドバーの「場所」の欄にiPhone名があるので、それをクリックします。
- 「概要」タブ(または「一般」タブ)を選択する
- 表示された画面で、「概要」(WindowsのiTunes)または「一般」(MacのFinder)タブが選択されていることを確認します。
- 「今すぐバックアップ」をクリックする
- 「バックアップ」の項目の中にある「今すぐバックアップ」ボタンをクリックします。
- 「ローカルバックアップを暗号化」にチェックを入れることを強くおすすめします。 これにチェックを入れると、パスワードを設定でき、iPhoneのパスコードやWi-Fiのパスワードなどの重要な情報もバックアップされます。もしチェックを入れない場合、これらの情報はバックアップされません。
- パスワードは忘れないようにメモしておきましょう。復元するときに必要になります。
- バックアップが開始され、進行状況が表示されます。
- バックアップ完了を確認する
- 進行状況が完了すると、最新のバックアップの日時が表示されます。これでバックアップは完了です。
【ポイント】パソコンの空き容量が足りない場合
- iPhoneのデータ容量が多いと、パソコンのストレージも多く消費します。
- パソコンの空き容量が足りない場合は、不要なファイルを削除するか、外付けハードディスクなどを利用することを検討しましょう。
バックアップの頻度と注意点
- 定期的なバックアップ: iPhoneはいつ故障したり紛失したりするかわかりません。新しい写真や重要なデータが増えたら、こまめにバックアップを取りましょう。
- どちらかの方法で十分: iCloudとパソコンの両方でバックアップを取る必要はありません。どちらかやりやすい方法で定期的に行いましょう。
- バックアップしたデータは大切に: パソコンにバックアップした場合は、そのパソコンが故障するとデータが失われる可能性があります。可能であれば、外付けHDDなどにさらにコピーを取っておくと安心です。
ご自身の状況に合わせて、一番やりやすい方法を選んで試してみてくださいね!