iPhoneのAIを使ってできること

1. Siri(シリ)– 音声アシスタント

Appleが提供するAIアシスタントで、iPhoneに搭載されています。

主な機能:

  • 電話やメッセージの送信(例:「〇〇に電話して」など)
  • アラームやリマインダー、カレンダーへの予定登録
  • 天気予報、ニュース、株価などの情報提供
  • アプリの起動や設定の変更(例:「Wi-Fiをオフにして」)
  • 言語翻訳(例:「英語で“ありがとう”は何と言いますか?」)
  • HomeKitと連携してスマート家電の操作

2. 写真アプリにおけるAI機能

iPhoneの写真アプリにはAIによる認識・整理機能が搭載されています。

主な機能:

  • 写真の被写体(人物、動物、建物、食べ物など)を自動で分類
  • 顔認識による人物ごとのアルバム作成
  • 画像内の文字を自動で読み取る「Live Text」機能(コピー・検索・翻訳が可能)
  • 写真検索(例:「桜の写真」や「東京で撮影した写真」での検索が可能)

3. 音声入力およびリアルタイム変換機能

iPhoneのキーボードにあるマイクボタンを使用すると、話した言葉を自動的にテキストへ変換することができます。

  • メモ、メール、メッセージなどの入力が効率化されます
  • iOS 16以降では、音声入力と手動入力を同時に行えるようになっています

4. 翻訳アプリとSafariの自動翻訳

Apple純正の「翻訳」アプリでは、以下のようなAI機能が活用されています。

  • 音声のリアルタイム翻訳
  • 会話モードによる対面翻訳
  • カメラを使用したメニューや看板の翻訳(カメラ翻訳機能)

また、SafariブラウザではWebサイトを自動的に翻訳する機能も利用可能です。


5. iOS 17以降の最新AI機能

iOSの最新バージョンでは、AIを用いた個人最適化機能が追加されています。

例:

  • スタンバイモード:充電中に時計や写真、ウィジェットなどを表示(ユーザーの利用状況に基づいて最適化)
  • ジャーナルアプリ:写真や行動履歴をもとに日記の内容をAIが提案
  • メッセージやメール入力におけるAIによる自動修正、予測入力の精度向上

6. サードパーティ製AIアプリの利用

以下のようなAIアプリもiPhoneで利用可能です。

アプリ名主な機能
ChatGPTアプリ会話形式のAI。文章作成、質問への回答、翻訳など
Notion AIノートやタスクの自動整理、文章の要約・作成
Grammarly英文の文法チェックと改善提案
Replika対話型のAIパートナー。メンタルケア目的にも使用可能
Lensa AIAIによる写真加工やポートレート生成機能など

今後の展望

Appleは、独自の生成AI(いわゆる「Apple GPT」)の開発も進めており、2024年から2025年にかけて新たなAI機能が搭載される可能性があります。