MacBookのバッテリー劣化を防ぐ
MacBookのバッテリー劣化を防ぐには、以下のような日常の使い方や設定の工夫が重要です。リチウムイオンバッテリーは適切に扱わないと劣化が早まることがあります。
1. 高温・低温環境を避ける
- バッテリーは気温0〜35℃の範囲内での使用が推奨されています。
- 特に高温(40℃以上)はバッテリーに大きなダメージを与えるため、直射日光の当たる車内や夏場の屋外での使用・放置は避けること。
- 使用しないときの保管温度は10〜25℃が理想です。
2. バッテリーの充電状態を管理する
- 100%のまま長時間使い続けるのも、0%まで使い切るのも避けるのがベストです。
- 日常使用では20〜80%の範囲で充放電を繰り返すのが理想的です。
3. 「バッテリーの状態管理」機能をオンにする(macOS Catalina 10.15.5以降)
- システム環境設定 > バッテリー > バッテリーの状態管理
- この機能は、Macがバッテリーの劣化を防ぐために自動的に最大充電量を調整してくれるものです。
4. 電源アダプタの使い方に注意する
- 長時間電源に接続したままの状態が続く場合、たまにバッテリー駆動で使用するとバッテリーが適度に動作し、劣化を抑えられます。
- 過放電(0%で長期間放置)や、常に満充電で使い続けることは避けるようにします。
5. サードパーティ製のアプリを使って充電制御を行う(上級者向け)
- 一部のツール(例:AlDente)を使うと、充電を80%までに制限できるなど、よりきめ細かな管理が可能です。
- ただし、macOSの仕様変更により動作しなくなる場合があるので注意が必要です。
6. ソフトウェアのアップデートをこまめに行う
- macOSのアップデートにはバッテリー制御に関する改善が含まれることがあります。
- システムの安定性・効率性を保つためにも、最新バージョンに保つのが望ましいです。
7. 長期保管時の注意点
- 数週間以上MacBookを使用しない場合は、バッテリーを50%程度にしてから電源を切り、涼しい場所に保管してください。
- 完全放電状態で長期間放置すると、バッテリーが深刻に劣化し、再充電できなくなることがあります。
MacBookのバッテリー寿命は通常2〜5年(充放電回数で約1000回)とされていますが、上記のような使い方を意識することで寿命を延ばすことができます。