iPhoneのヘルスケアアプリ活用法

iPhoneの「ヘルスケア」アプリ(メディカルID)の使い方と活用方法

iPhoneには「ヘルスケア」アプリが搭載されており、健康管理や緊急時の情報提供ができます。
特に「メディカルID」を設定しておくと、ロック画面からでも救急隊員や医療関係者が重要な健康情報を確認できるため、万が一の時に役立ちます。


1. 「ヘルスケア」アプリとは?

Appleが提供する健康管理アプリで、以下の機能が利用できます。

主な機能

  1. メディカルIDの設定(緊急時の医療情報を登録)
  2. 歩数や心拍数の計測(iPhoneやApple Watchと連携)
  3. 睡眠管理(睡眠時間やリズムを記録)
  4. 薬の服用管理(服薬スケジュールを通知)
  5. 健康データの記録・分析(体温、血圧、血糖値などを記録)
  6. 緊急SOSの利用(事故や急病時に素早く助けを呼ぶ)

2. メディカルIDの設定方法

メディカルIDは、事故や急病時に医療関係者がロック画面から確認できる健康情報です。
名前や生年月日、持病、アレルギー、服用中の薬、緊急連絡先などを登録できます。

設定手順

  1. 「ヘルスケア」アプリを開く
  2. 画面下の「概要」タブを選択
  3. 「メディカルID」をタップ
  4. 「編集」をタップし、以下の情報を入力
    • 氏名
    • 生年月日
    • 持病(例:高血圧、糖尿病、心臓病など)
    • アレルギー(例:薬や食べ物)
    • 服用中の薬
    • 緊急連絡先(家族や親しい人の電話番号)
  5. 「ロック画面に表示」をオンにする
  6. 「完了」をタップして保存

メディカルIDの確認方法(第三者が見る方法)

  1. ロック画面で「緊急」→「メディカルID」をタップ
  2. 登録された医療情報が表示される

3. 緊急SOSの使い方

急病や事故に遭った際、簡単な操作で素早く助けを呼ぶことができます。
この機能を使うと、自動的に「メディカルID」が表示されるほか、指定した緊急連絡先にも通知が送られます。

緊急SOSを発動する方法

iPhone 8以降(Face ID搭載機種)

  1. サイドボタンと**音量ボタン(どちらでも可)**を同時に長押し
  2. 「緊急SOS」スライダーが表示されるので、スライドして発信

iPhone 7以前(ホームボタン搭載機種)

  1. サイドボタンを素早く5回押す
  2. 「緊急SOS」スライダーが表示されるので、スライドして発信

緊急SOSの発動後の動作

  • 119(日本)や911(米国)などの緊急番号に自動発信
  • メディカルIDが表示される(設定している場合)
  • 緊急連絡先にSMSが送信され、現在地が共有される

4. 健康データの管理と活用

歩数・活動量の記録

iPhoneを持ち歩くだけで、歩数や移動距離を自動的に記録します。
Apple Watchと連携すると、心拍数や運動量も測定できます。

確認方法:

  1. 「ヘルスケア」アプリを開く
  2. 「概要」タブで「歩数」「移動距離」などを確認

心拍数の測定(Apple Watch連携)

Apple Watchがある場合、リアルタイムで心拍数を測定できます。
心拍数が異常に高い・低い場合は通知を受け取ることも可能です。

心拍数を確認する方法:

  1. 「ヘルスケア」アプリを開く
  2. 「心臓」カテゴリーを選択
  3. 「心拍数」をタップして詳細を確認

睡眠の記録

iPhoneやApple Watchを使って、就寝時間や睡眠の質を記録できます。
「おやすみモード」を設定すると、通知を制限して睡眠をサポートします。

設定方法:

  1. 「ヘルスケア」アプリを開く
  2. 「睡眠」カテゴリーを選択
  3. 「睡眠スケジュールを設定」から、就寝・起床時間を登録

薬の服用管理

毎日服用する薬のスケジュールを設定し、通知を受け取ることができます。

設定方法:

  1. 「ヘルスケア」アプリを開く
  2. 「薬」カテゴリーを選択
  3. 「薬を追加」をタップし、薬の名前・服用時間・用量を登録

5. 医療機関との連携(ヘルスケアデータの共有)

病院やクリニックによっては、ヘルスケアアプリと連携して健康データを共有できる場合があります。

  • 健康診断の結果を記録
  • 診療データの管理
  • 医師とリアルタイムでデータを共有

確認方法:

  1. 「ヘルスケア」アプリを開く
  2. 「共有」タブを選択
  3. 連携できる病院があるか確認

6. プライバシーとデータ管理

ヘルスケアアプリのデータは、Appleのプライバシーポリシーにより厳重に管理されており、
本人以外が簡単に閲覧することはできません。

データを管理する方法:

  1. 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「ヘルスケア」
  2. どのアプリがデータにアクセスできるか確認
  3. 必要に応じてアクセス権限を変更

また、iCloudにバックアップを取ることで、機種変更時もデータを引き継ぐことができます。


まとめ

iPhoneの「ヘルスケア」アプリを活用することで、日常の健康管理から緊急時の対応まで幅広くサポートできます。

活用ポイント

メディカルIDを設定し、緊急時に備える
緊急SOSを利用して迅速に助けを呼ぶ
歩数や心拍数を記録し、健康管理を行う
睡眠や薬の管理を設定し、生活リズムを整える
病院とデータを共有し、医療サービスを受けやすくする

日常的に記録を活用しながら、万が一の事態に備えてしっかり設定しておきましょう。